随分間が空いてしまいましたが・・・皆様このブログを覚えていらっしゃるでしょうか(;^_^A・・・やっとこさのchap4です。

前回までのくだりをお忘れの方は個々に読み返していただくという事で・・・。

台北で太田胃散という素晴らしい相棒を味方につけた私は、駅のドラッグストアで更に追加でひと箱購入し、準備万端(?)一路ベトナムへ!!

弾丸スケジュールの今回の旅で大大大活躍してくれたのが、このベトナム各地から近隣アジアに飛びまくっているLCC「ベトジェットエアー」です。

とにかく安い。

時期にもよりますがベトナム国内移動なんて2000円台からいけちゃうんです。

これは活用しない手はないですよね。

日程がタイトでゆったり列車や長距離バスの選択肢はなかった旅のまさに心強い相棒でしたw。

ただ・・・

なんというか・・・

ちょっぴり時間にルーズ?というかなんというか・・・

いや、まあ・・・それも旅の醍醐味というか、異国に行くと列車とかそんなことはざらなので全然気にはしていなかったのですが、この日この時、前日の腹痛ビッグウェーブの余波か搭乗してすぐに猛烈な眠気に襲われた私は搭乗してすぐ離陸前にすでに爆睡してしまいました。

しばらくして「ああよく寝たなぁ・・・今どのあたり飛んでるのかな?」と窓の外を眺めてびっくり。

まだ離陸すらしてなかった・・・・(-_-;)

飛行機微動だにせずですわ。

というのんびりさんLCCでした♪(毎度こんなに遅れるわけじゃありませんよ!…多分)。

そんなわけでこの日飛行機は遅れに遅れ、ホーチミンには結局深夜に近い時間になって到着しました。

当初の到着時間ならば空港から市内までは路線バスで移動しようと思っていたのですが、次が何時に来るのか(もう終バス行っちゃったかも?)わからなかったのと、体の疲労感が半端なかったので、ここで翌日以降使おうと思っていたベトナム版Uberともいえる「Grab」を使うことにしました。

UIはほとんどUberと同じです。

ドライバーの現在位置とプロフィールなどもしっかりと表示され、安心安全♪

こんな感じでドライバー情報が表示されます。
最寄りの車がどのあたりにいるのか一目瞭然!

台北ではものの3分でドライバーさんをゲット出来たので今回も「Grabちゃん!カモォーーン♪」と鼻歌交じりに空港出口で待つ私。

フンフンフン♪♪♪

フンフンフーン♪♪

フフンフン♪

フ・・・あれ??

待てど暮らせど、

来やしない(-_-メ)!!!

それどころかアプリで見ても車の位置情報、全く変化なし。

あとで詳しい人に聞いたところ、Grabにはまだまだこういうバグもあるらしく、この時も私はとりあえず一旦キャンセルしてまた別のドライバーさんをブッキングしてみました。

すると待つこと数分、ようやくドライバーさんを確保できて市内へGo!

時計はとっくに深夜を回っていました。はあ・・・

この日予約していた宿ですが、ちょっとセキュリティの厳しいエリアにあるようで、夜遅くなるとそのエリア自体に入る門が施錠されてしまうとの連絡を事前に受けていました。

とりあえず飛行機が遅れまくったことを連絡すると、宿のご主人から「自分の代わりのものが門の外まで迎えに出ているから大丈夫!」との返信にホッ。

そして車の中で猛烈な眠気と格闘しながら揺られること数十分、おそらく宿の近くであろう大通りに到着し、ドライバーさんに「着いたよ」と声をかけられ慌てて車を降りました。

はぁ・・・やっと着いたよ。

あ、あれ?

誰も・・・

いない?

しかも・・・

大通りなのに・・・

暗っ!

ちょっとぉ・・・

日付もとうに変わった異国の暗い路地で、呆然と立ち尽くす日本人女が一人。

これは・・・

絶対絶命のピーーーンチ( ;∀;)

疲労のせいか、子泣きジジイを背負ってしまった時のように(背負ったことないけど)どんどん肩に食い込むほど重くなっているように感じるバックパックを背負い、その後数十分大通りを右往左往しながら迎えを探し・・・結局また元の場所に戻り、思わず涙がポロリと出そうになったその時、

「Hey!Are you Risa?」

との声が。

声のする方向に恐る恐る近づくと原付バイクにまたがったにこやかなベトナム人男子がそこにいるではありませんか!

「いやぁ、この通りのもうちょっと向こうにいたんだよね。気付かなかった?」

・・・き、き、き、気づかねぇよっ!!

2メートル先も見えないんだよっ!この暗さじゃ!

あんたね、迎え係頼まれたんならもっとね、目立つ蛍光カラーの服装とかでね、旗でも振ってるとかね、なにより自分から頑張って私を探してよっ!

そう日本語で泣きじゃくりながら彼の襟元を掴んでユッサユサしながら

・・・叫びたい気持ちが爆発しそうになりましたが(-_-;)、

それよりなによりとにかく無事に出会えたという安堵の気持ちが先に立ち、もうただ彼に促されるままに一瞬の躊躇もなく原付バイクの後ろにまたがり宿に向かいました。

この時の安堵の気持ちと、生まれて初めて原付バイクの後ろにまたがり(交通ルール的にいいのか?)、頬に感じたホーチミンの夜風を私は一生忘れることがないと思います。

そしてもうぼろ雑巾のように疲労した私の体に夜風が当たるたびに、不思議な高揚感と旅が始まったんだという実感が湧いてきました。

そのまま原付男子のバイクはベトナム特有の「ヘム」と呼ばれる細い路地をクネクネとしばらく走ったのち、無事に宿へ到着しました。重々しい門を開けて出迎えてくれたのは、この人まさか女優さん??と思うような超絶セクシー美人オーナーさん。

ですがあまりの疲労感に笑顔も引きつる私はそのオーナーさんへの挨拶もそこそこに、崩れ落ちるように案内された部屋のベッドに倒れこんでしまいました。

そして翌朝、小鳥のさえずりがチュンチュンと、まるで映画のような効果音で目を覚ましてびっくり。

古さと新しさ、東洋と西洋が絶妙なバランスで同居する、なんともベトナムらしい素敵な建物が目の前に広がっているではありませんか。

ひゃぁーーー・・・

思わず声にならない叫びが。

機能的ではあるけれど無機質な箱のようなホテルが増え続ける旅先で、その国の歴史や趣をそこかしこに感じられる宿に出会えることは本当にラッキーです。

たとえシャワーの水圧が「これ、しずくか?!」と突っ込んでしまうくらい低くても、水はけが悪く気付くと足首まで水に浸かっていても、巨大なGに夜中のトイレで遭遇しても、アメニティ沢山置いてあるのに全部ボディソープでも・・・そーーーんな事は極めて些細な事なのです(・・・多分w)。

いやほんとに、温かいお湯も出るし、ベッドは広すぎるくらい広いし、wi-fiは快適だし、大通りに近いのにびっくりするほど静かだし。

足るを知る。

何を重視するか。

旅に出ることで自分の尺度を知る事ができる。

この尺度があまりに違うと仲の良い友達でも恋人でも一緒に旅をするのは難しいんだろうなぁ。

でもね、日本ではイラっとしてしまうことも、海外に旅に出ると意外と「まいっか!」と流せちゃったりするんですよね。大らかな現地の人に感化されて自分も寛大になるのか、他に魅力的なものが沢山あるので気にならないのか、はたまたサービスがない事に慣れるのか・・・(^-^;

そうそう、話は元に戻って、その素敵な宿の門を出てヘムを少し進むと、こーーーんな可愛い教会もありました!

通りかかった可愛い子供連れの現地の方に撮ってもらった…子供のほうに笑

真っピンク!!

思わずペロッと舐めたくなるような、砂糖菓子みたいな色と質感です。

見た目の可愛さだけでなく、この聖タンディン教会は、ベトナムがフランスの統治下にあった1876年に建造された大変歴史ある教会で、ゴシック様式で建てられているのに装飾などにはバロックの要素もみられるという面白い教会でもあります。

ホーチミンではサイゴン大教会に次いで2番目に大きい教会なんですよ。

そのままお散歩がてらてくてくと歩き出すと、大量のバイクが排気ガスと共に目の前を走り抜ける路地の片隅で、フォーやら他にもなんか不思議な肉料理とか、朝ごはんを食すホーチミンの人々の日常がそこにありました。台湾に続きベトナムでも朝ごはんは外なんですね。

素敵なカフェもたくさん☆

さぁ、早朝から駆け足でご近所探訪もしたので午後からはホーチミンのコワーキングスペースで仕事です。

コワーキングスペース START COWORKING CAMPUS についてはchap5で♪